米男子ゴルフのソニー・オープンで米ツアー8勝目を挙げ、トロフィーを手に笑顔の松山英樹=2022年1月16日、米ハワイ州ホノルル【AFP時事】 米男子ゴルフのソニー・オープンは16日、ハワイ州ホノルルのワイアラエCC(パー70)で最終ラウンドが行われ、松山英樹が通算23アンダーで並んだラッセル・ヘンリー(米国)とのプレーオフを制して優勝した。米ツアー勝利は昨年10月に日本で開催されたZOZOチャンピオンシップ以来で、通算8勝目。崔京周(韓国)が持つアジア出身選手の最多勝利に並んだ。 今大会の日本勢の優勝は39年ぶり。1983年に前身のハワイアン・オープンで青木功が日本選手初の米男子ツアー優勝を遂げて以来となった。 米ツアーで新たな道を切り開いてきた松山が、また一つ、重みのある1勝を積み重ねた。今年2戦目での勝利は、崔京周(韓国)に並ぶアジア出身選手最多の8勝目。39年前、青木功が日本選手初の米男子ツアー優勝を遂げたハワイで、目標としていた数字に到達した。 前週の試合で2カ月半ぶりにツアーに復帰。「状態は良くない」と口にしながらも、安定感が光るゴルフを続けた。持ち前の精度の高いショットに加えて、この大会では過去に苦戦してきた読みの難しいグリーンでも、好パットを連発。最終日を首位と2打差の2位で迎え、混戦の優勝争いを物にした。 日本で開催された昨年10月のZOZOチャンピオンシップでツアー7勝目を挙げた後、2022年の目標は「8勝目を挙げること」と明かした。「(アジア勢最多記録に)早く追い付いて、抜いて、早く10勝目を挙げたい」。その言葉通りのスピード達成。米ツアーでの複数勝利は3勝した16〜17年シーズン以来、5季ぶりとなった。 4月にはメジャー大会のマスターズ・トーナメントで連覇に挑む1年。2月に30歳になる松山が新年早々、大きな弾みをつけた。