全英オープンの練習ラウンドでコースを回る松山英樹=英サウスポート【AFP=時事】 【サウスポート(英国)時事】男子ゴルフのメジャー第3戦、全英オープン選手権は20日、英サウスポートのロイヤルバークデールGC(7156ヤード、パー70)で開幕する。松山英樹にメジャー初制覇の期待が、これまで以上に高まっている。「いいプレーをすれば上位にいけるし、悪ければ予選落ち。自分の状態をどれだけ上げられるか」。早くから英国入りし、万全の準備と気合でタイトルに挑む。 松山は6月の全米オープンで初日の出遅れから巻き返し、最終日では手に汗握る優勝争いを演じた。首位と4打差に躍進し、日本男子メジャー最高に並ぶ2位に。世界ランキングもナンバー2に上げて守り続けている。 不調で予選落ちした悔しさから1年、今年は堂々の優勝候補となった。前哨戦に位置付けられる欧州ツアーのアイルランド・オープンに出場し、風雨の悪天候の中、全英と似た海沿いのリンクスでしっかりと調整。「いいショットがだいぶ出るようになった」と好感触を得ている。 4日間を通して安定感を出せるか否かが勝負。苦しい場面では、全米の経験が生きてこよう。「一日の中に四季がある」と言われるほど目まぐるしく天候が変わるリンクスでは、運を味方につけることも必要。全てがかみ合えば、25歳にして栄光をつかむことができる。池田勇太、谷原秀人、宮里優作も、松山を追う形で上位を目指す。(2017年07月19日)