全米オープンの最終ラウンドをホールアウトし、歓声に応える松山英樹。この日は8バーディー、2ボギーの66と再び猛チャージ。通算12アンダーの276まで伸ばし、メジャー大会で自身最高の2位に入った。1980年の全米オープンでジャック・ニクラウス(米国)と激しく優勝を争った青木功と並ぶ、日本男子レギュラーツアーのメジャー大会最高順位に並んだ=米ウィスコンシン州エリン【AFP=時事】 通算12アンダーまで伸ばしてホールアウトした松山。その時点では1打差の2位で、上位選手のプレーを見守った。バーディーを重ねて約1時間後に通算16アンダーで戻ってきたケプカを迎え、健闘をたたえ合った。 念願のメジャー初制覇にはあと一歩届かなかったが、「ブルックス(ケプカ)は本当にいいプレーをした。次は負けないように頑張りたい」。表情はすがすがしかった。 首位と6打差でスタートし、前半で二つ伸ばして折り返し。ここで首位ケプカとは5打差あったが、後半はさらに加速した。ティーショットはほとんどフェアウエーを捉え、アプローチが次々とピンに絡む。11アンダーで迎えた15番は第1打を左の深いラフに入れてボギーとしたが、直後の16番(パー3)はティーショットを3メートルに付けてバーディー。力強く右拳を握った。 18番でもバーディーを奪う圧巻の後半。65をマークした第2ラウンドと同じ会心のラウンド。「ショットが良かったおかげで楽にプレーできた」 昨年のマスターズでは首位と2打差、全米プロでは4打差で最終日を迎えながら、早々に優勝争いから脱落。そんな経験も生き、頂点への距離を詰めた。「チャンスはすごく増えてきている。次はもっと最終組に近いところでこうして争いたい」と力強く話した。(エリン時事)(2017年06月18日)