世界選手権シリーズのブリヂストン招待で逆転優勝を決め、喜ぶ松山英樹=米オハイオ州アクロン【AFP=時事】 2打差4位で最終日を迎えた松山。「スタート前のウオーミングアップが最悪だったので、まさかこんな素晴らしいラウンドができると思っていなかった。最後まで信じられなかった」。1イーグル、7バーディーの完璧なプレーで、2位に5打差の圧勝に自ら驚いてみせた。 2番(パー5)では第2打がグリーン奥にややこぼれたが、ウエッジで直接ねじ込んでイーグル。続く3番はピン1メートル半に付けてバーディー。それでも、「出だしが良かったら崩れるパターンかな」と気を引き締めた。 いつもなら常にリーダーボードをチェックするが、この日は「3番から15番まで1回も見なかった」。自分の世界に没頭し、次々にピンそばを捉え、ほぼ毎ホールでバーディーチャンスに付けた。 4年前の第2ラウンドで同組だったタイガー・ウッズ(米国)がコースレコードの61を出した。「あの時はこのコースで61なんて信じられないと思った」。だが、この日は「最後に三つ取れば、そのスコアになると思っていた」。その通り、16番から3連続バーディーでウッズに並んだ。 米ツアー通算5勝目。「今週はメンタルコントロールして、ハイにならないようにしたら、うまくいった。それは良かったし、大きい」。新たな勝ち方を覚えた松山は、次週の今季メジャー最終戦の全米プロをにらんだ。(アクロン時事)(2017年08月06日)