米ツアー・プレーオフ最終戦のツアー選手権最終ラウンドの2番でショットする松山英樹=米ジョージア州アトランタ【AFP=時事】 強豪ぞろいの米ゴルフツアーで今季は有数の戦績。「年間王者」への期待も大きくプレーオフ・シリーズに臨んだ松山英樹だが、4戦とも思わぬ低調な結果に終わり、来季の課題が浮き彫りとなった。 それまでの活躍は華々しかった。昨秋のHSBCチャンピオンズで日本人初の世界選手権シリーズ制覇。年が明けて2月のフェニックス・オープンで2連覇し、6月の全米オープンは2位。8月はブリヂストン招待優勝の翌週に、全米プロで5位。最終日に一時は単独首位に立つなど、日本人初のメジャー優勝を願うファンを興奮させた。 ところがポイントランキング1位で迎えたプレーオフは4戦とも振るわず、最終的に8位まで落ちた。好不調の波も大きかった1年を「いいときも悪いときもあって大変だった」と振り返り、「調子を落としている時間が長い」と付け加えた。 年間3勝、世界ランクも一時は2位まで上げたが自己採点は辛い。ゴルフが向上したと思うか、の問いに「思わない」。向上したと思える基準を問われると「毎日65ぐらいで回れたら」と答えた。調子が落ちると長く苦しんだだけに、あながち冗談とも思えない。 自身の成長を感じた部分については「悪いときでもあんまり怒らずにできたこと」と表現した。「全米プロとか(好調時)のプレーを目指してしまうのでその差を感じるけど、そこに慣れたら、また優勝争いできると思う。メジャーでも勝てるんじゃないかな。そういうプレーができるようにしたい」。来季の自分を前向きに思い描いた。(2017年09月24日)