今季メジャー最終戦、全米プロ選手権の第1ラウンドの11番でショットする松山英樹=米ノースカロライナ州シャーロット【EPA=時事】 最後の9番は難しいラインに乗せて約15メートルのバーディーパットを決めた。松山は力強く右拳を握って笑顔。波のあった初日を70でまとめ、「後半の途中の感じからすると、よく戻せた」とうなずいた。 朝早いスタートの10番も同じように長いパットを沈め、バーディー発進。「寄せにいったら入った。あのパットで目が覚めた」。続く11番もバーディーを奪うが、徐々にパットの精度が落ちて苦しくなった。 スタート直前まで迷った末に、前週に続いてマレット型のパターを使用。ただ、安定感を欠いて15番(パー5)はイーグルパットがカップに蹴られ、バーディーどまりとチャンスを決め切れない。3〜5番は3連続ボギー。「調子が良くないので、いつか外すだろうなと思っていた」とは言うが、ストレスはたまった。 そんな展開でも、終盤に優勝候補筆頭に挙がるだけの実力を発揮した。パー5の7番で、フェアウエーからの第3打はカップをなめる絶妙のショット。ここからの3連続バーディーで締めた。「いいところも悪いところもあったけど、いい出だし」。勝負はこれから。余裕のある表情だった。(シャーロット時事)(2017年08月10日)