全英オープンの第2ラウンドでアイアンショットを放つ松山英樹。4バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの72で回り、首位と6打差の通算イーブンパーで10位につけた=英サウスポート【EPA=時事】 強い海風と激しい雨が襲った第2ラウンド。全英らしい悪条件に多くの選手が苦しめられ、アンダーパーで回ったのは8人だけだった。松山は2打落としたものの、12位から10位に浮上。「悪い位置ではないので、いいかなと思う」と自分を納得させるように言った。 荒れる空と同様、松山のゴルフも出入りが激しかった。ショットが安定せず13ホールを終えて2バーディー、4ボギー。それでも14番に続き、16番でも8メートルのフックラインを完璧に読み切ってバーディー。第2打をブッシュに入れた17番(パー5)のダブルボギーはもったいなかったが、一時は首位に1打差と迫り、上位に踏みとどまった。 苦しい日に我慢できるか否かで、メジャー初制覇の可能性は大きく変わってくる。スコアが動きやすい「ムービングサタデー」は好天の予報で、伸ばし合いが予想される。「晴れれば伸ばさないとチャンスはなくなる。5アンダーくらいを目指したい」。その視線は頂点だけを捉えている。(サウスポート時事)(2017年07月21日)