練習する男子フィギュアの羽生結弦=2016年9月13日、トロント【時事通信社】 【トロント時事】フィギュアスケート男子で昨季グランプリ(GP)ファイナル3連覇を果たした羽生結弦(ANA)が13日、練習拠点のカナダ・トロントで練習を公開し、今季は4回転ループに挑戦することを明らかにした。左足甲の靱帯(じんたい)損傷で約2カ月療養したが、「ほとんど自分のしたいように練習できるようになった」と順調な回復を強調した。 プログラムは一新。ショートプログラム(SP)は4月に急死した米人気歌手プリンスさんの「レッツゴー・クレイジー」を、フリーは久石譲さん作曲の音楽を選んだ。4回転ジャンプは、これまで跳んでいたトーループやサルコーより難度が高いループを入れ、SPで2度、フリーでは4度跳ぶ高難度の構成にした。練習で何度も着氷した4回転ループは、公式戦で成功すれば史上初。現在の完成度は「50%ぐらい」と言うが、「初戦からしっかり跳べるようにしたい」と意欲を示した。30日のオータム・クラシック(モントリオール)が今季初戦となる。