2019.12.22 スポーツ

【男子フィギュア】羽生結弦〔北京五輪〕 (488/563)

練習する羽生結弦。今季は4回転ループに挑戦する=2016年9月13日、トロント【時事通信社】 【トロント時事】フィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)が13日、練習拠点のカナダ・トロントで、新たに高難度の4回転ループに挑戦する今季のプログラムを発表した。2018年には、2大会連続金メダルが懸かる平昌五輪を控える。2シーズンかけて磨くというより、「今季からしっかり跳びたい。試合で入れるということは、跳べないと意味がない」と意気込む。 4回転ループを、これまで公式戦で成功した選手はいない。羽生はショートプログラム(SP)、フリーとも最初のジャンプに入れ、この日の公開練習では何度も着氷した。フリーでは後半にトリプルアクセル(3回転半)の連続ジャンプを2度跳ぶプログラムは、「自分が持っている技術で、最大限のパフォーマンスができる構成」と言う。 昨季はSP、フリー、合計の全てで世界最高得点をマークした。ただ、重圧もあって世界選手権では2位。けがで滑れない時期に、練習への取り組み方や「自分のスケートとはどういうものか」を考え、気持ちを整理した。新プログラムを高い精度で演じれば、昨季を超える得点が出る可能性も秘めるが、重視するのはそこではない。ブライアン・オーサー・コーチは「昨季はピークがやや早過ぎた。今季は世界選手権に合わせていきたい」。シーズン全体を冷静に捉え、まずは3年ぶりの世界王者復帰を見据える。