古代生物想像図鑑 (37/38)

脚にも羽毛が生えた小型鳥類の想像図[中国科学院提供]。その化石が中国遼寧省の約1億2800万〜1億3900万年前の地層から見つかったと、中国科学院の研究者らが2004年10月23日までに英科学誌ネイチャーの最新号に発表した。 同省の約1億2500万年前の地層からは、四肢に羽毛がある小型肉食恐竜ミクロラプトルの化石が発見されている。また、約1億5000万年前にドイツに生息した最初の鳥類「始祖鳥」も、脚に羽毛があったとの説がある。このため、鳥類は前脚から変化した翼を羽ばたかせて飛ぶようになる前に、四肢の翼を広げ、グライダーのように滑空していた可能性があるという。現在の鳥類は尾羽でも揚力を得ているが、今回の化石「エナンティオルニス類」の尾羽は十分発達していなかったとみられる 【時事通信社】