古代生物想像図鑑 (26/38)

中国で発見された約1億2500万年前(白亜紀前期)の化石に基づく初期鳥類「孔子鳥」の想像図[ステファニー・アブラモビッチ氏提供]。画像右の飾りのような長い尾羽があるのが雄、ないのが雌で、約1億2500万年前の地層から発見された長い尾羽がない化石を詳細に調べたところ、性的に成熟した現代の雌の鳥特有の骨組織が確認され、雌雄の別がはっきりした。米ロサンゼルス郡自然史博物館などの国際研究チームが2013年1月22日付の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。 この骨組織は、骨髄腔内で網状に発達した「骨髄骨」。卵の殻を作るのに必要なカルシウムを蓄える役割がある。この化石の雌は骨髄骨が減っており、産卵を経験したと推定された。全身の骨格はまだ成長し切っておらず、鳥類の祖先である小型恐竜の場合と同様に、成長途中で性的に成熟したと考えられるという 【時事通信社】