古代生物想像図鑑 (10/38)

中国遼寧省の白亜紀前期(約1億2000万年前)の地層から化石が発見された滑空する新属新種のトカゲの想像図[米科学アカデミー紀要提供]。 胴体の肋骨(ろっこつ)に支えられた膜を大きく両脇に張り出して、グライダーのように滑空していたとみられる。東南アジアなどの森林には現在、同様に肋骨に付いた膜で滑空するトビトカゲ類が生息しているが、こうした滑空方式のトカゲが白亜紀前期から存在していたことが、化石から明らかになった。このトカゲは全長15.5センチ。属名は「滑空する竜」、種名は化石標本が保管されている遼寧古生物学博物館の創設メンバーの名にちなみ、「シャンロング(属)チャオイ(種)」と命名された 【時事通信社】