古代生物想像図鑑 (3/38)
南米ペルー北東部のアマゾン川上流域で化石の発掘調査を行ったところ、約1300万年前の地層からワニ類の化石が新種を含め7種見つかったと、米自然史博物館などの研究チームが2015年2月25日、英王立協会紀要に発表した。写真は新種ワニの頭部復元像。貝類をすくって食べていたとみられる(米自然史博物館提供)。 アマゾン川は現在、ブラジルを経て東の大西洋に流れるが、約1300万年前のペルー北東部は湖沼が多く、川は北のカリブ海へ流れていた。ワニ類にとっては貝類や魚類の餌が非常に豊富だったとみられる。ワニ化石が同じ時代と場所の地層から7種も見つかったのは珍しいという。 7種中、3種の化石が新種に分類された。新種のうち頭骨が前後に短い種は、顎に並んだ歯が丸いのが特徴。口を湖沼や川の底の泥に突っ込み、貝類をすくって食べていたと考えられる。頭骨が長い別の種は、活発に泳ぐ魚類を捕らえていたとみられる 【AFP=時事】