古代生物想像図鑑 (4/38)
オーストラリアで約3万年前に絶滅した大型カンガルー類は、現代のアカカンガルーなどのように跳躍して移動するのではなく、後ろ脚で「二足歩行」していた可能性が高いと、米ブラウン大とスペイン・マラガ大の研究チームが2014年10月19日までに米科学誌プロスワンに発表した。写真は、約3万年前に絶滅したジャイアントカンガルー類の想像図(クリスティン・ジャニス米ブラウン大教授ら提供)。 「ジャイアントカンガルー」と総称される大型絶滅種のグループは、体重が最大で推定約240キロ。現代では最も大きいアカカンガルーの雄に比べ、3倍近い。後ろ脚で立つと背が高く、樹木の枝葉を前脚でつかんで食べていたとみられ、顔もウサギのような丸い形だったという。ジャイアントカンガルー類が絶滅したのは、気候変動が起きた際に餌の樹木が豊富な地域に長距離移動できなかったり、人類の狩猟から逃れられなかったりした可能性が考えられるが、はっきりしない 【時事通信社】