古代生物想像図鑑 (31/38)

中国遼寧省の約1億2500万〜1億2100万年前(白亜紀初期)の地層から見つかった化石に基づく新種初期鳥類の想像図[ステファニー・アブラモビッチ氏提供]。 この鳥類は絶滅した「エナンティオルニス類」に分類される新種で、頑丈な歯を持っていた。学名は「スルカビス・ゲエオルム」と名付けられた。米ロサンゼルス郡自然史博物館などの研究チームが2013年1月7日、米古脊椎動物学会誌に発表した。 現代の鳥類のくちばしには歯がなく、餌を丸のみするが、初期の鳥類は肉食の小型恐竜から進化したと考えられ、顎に歯がある種が珍しくなかった。歯に筋状の構造がある種が見つかったのは初めてで、他の鳥類が食べられない硬い獲物を食べることで繁栄した可能性があるという 【時事通信社】