サッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会で、連覇を狙う日本代表(なでしこジャパン)は23日、バンクーバーでオランダとの決勝トーナメント1回戦に臨み、2−1(前半1−0)で勝って2大会連続でベスト8に進出した。27日(日本時間28日)にエドモントンで行われる準々決勝でオーストラリアと対戦する。 日本は前半10分、ゴール前のこぼれ球をDF有吉佐織が決めて先制。後半33分には、敵陣でのパス交換でチャンスを広げ、MF阪口夢穂がミドルシュートを決めて加点。オランダの反撃を終了間際のGKのミスによる1点に抑えて逃げ切った。 最後は冷や汗をかき、4戦連続の1点差勝利。それでも、パス交換などに改善が見られ、シュートは18本を放った。佐々木則夫監督は「最後いつもハラハラさせてしまって」と言いながらも、「選手たちは最後まで頑張ってくれた。これでやっとベスト8。ベスト4を目指し、しっかり準備してやっていきたい」と準々決勝をにらんだ。 先制ゴールを挙げた有吉は「勝ってほっとしている。(先制点は)思い切って打ったら入った。流れの中で点が取れてよかった」と喜び、得意のミドルシュートで貴重な追加点を奪った阪口は「いいボールが来たら、(シュートを)打とうと思っていた。後半押し込まれる場面もあったが、何とか1点というところで取れた」と振り返った。 宮間あや主将は「サイドを起点にゴールが奪えた。守備のミスもあるが、失点も教訓にして見直してやっていきたい」と話し、次のオーストラリア戦に向け、「お互いに手の内は知り尽くしているので、気持ちの強い方が勝つ。その部分では負けていない」と語気を強めた。 前半10分、DF有吉佐織が先制ゴールを決める=カナダ・バンクーバー(2015年06月23日) 【時事通信社】