【野球】「沢村栄治賞に輝いた投手」先発完投型のエース (38/49)
堀内恒夫(巨人) 山梨・甲府商高からドラフト1位で巨人入り。66年、高卒1年目ながら開幕13連勝を飾るなど16勝2敗と華々しく活躍し、リーグ優勝に貢献した。最優秀防御率(1.39)、最高勝率(8割8分9厘)のタイトルに加えて新人王、沢村賞を受賞した。 デビューから13年連続で2桁勝利を挙げるなど、巨人9連覇時代のエースとして活躍。72年にはリーグ最多の26勝(9敗)、26完投をマーク。最高勝率(7割4分3厘)、最多投球回(312回)の好成績で2度目の沢村賞に輝いた。 快速球と縦に大きく曲がり落ちるカーブを武器とした。守備がうまく、打力もあり、67年10月の広島戦ではノーヒットノーランを達成するとともに自ら3打席連続本塁打を放つ離れ業を演じた。72、73年と続けて日本シリーズの最高殊勲選手(MVP)に輝いている。83年に引退。通算成績は203勝139敗、6セーブ。防御率3.27。08年に野球殿堂に入った。写真は72年6月撮影【時事通信社】