【野球】「沢村栄治賞に輝いた投手」先発完投型のエース (45/49)
金田正一(国鉄) 愛知・享栄商高を中退して1950年のシーズン途中で国鉄に入団。速球と大きなカーブを武器に活躍した不世出のサウスポーで、プロ通算20年間で400勝、4490奪三振という桁外れの記録を打ち立てた。 2年目の51年に22勝(21敗)を挙げて以降、64年まで14年続けて20勝以上をマーク。58年に31勝(14敗)、63年に30勝(17敗)を挙げるなど最多勝利が3度。速球と大きなカーブを武器に、リーグ最多奪三振を10度、最優秀防御率を3度記録した。56年から58年まで史上初の3年連続沢村賞に輝いた。 58年4月の巨人との開幕戦では、ゴールデンルーキーといわれた長嶋茂雄を4打席連続三振に退けた。「10年選手制度」で移籍し、65年から巨人でプレー。移籍5年目の69年に前人未到の400勝を達成し、そのシーズン限りで引退した。巨人での背番号34は永久欠番となった。通算成績は400勝298敗、防御率2.34。88年に野球殿堂入り。写真は65年4月撮影【時事通信社】