【野球】「沢村栄治賞に輝いた投手」先発完投型のエース (24/49)
野茂英雄(近鉄) 大阪・成城工高から新日鉄堺に進んでプレー。8球団競合の末、ドラフト1位で1990年に近鉄入団。速球とフォークボールのコンビネーションで奪三振の山を築き、大活躍した。この年は最多勝(18勝8敗)、最高勝率(6割9分2厘)、最多投球回(235回)、最多奪三振(287)、最優秀防御率(2.91)と圧倒的な数字をマーク。最優秀選手(MVP)、ベストナイン、新人王、沢村賞とタイトルを総なめにした。パ・リーグの投手も沢村賞の選考対象となったのは89年からで、野茂が最初の受賞者となった。 上体を強くひねり、打者にいったん背中を向けた後に投げることから「トルネード投法」と呼ばれた。 球団との確執があって日本球界を離れ、95年に米大リーグのドジャースに移籍して13勝6敗で新人王に輝いた。米球界でも旋風を起こして「NOMOマニア」という言葉が生まれた。ノーヒットノーランも2度達成した。日本での通算成績は78勝46敗1セーブ、防御率3.15。メジャー通算は123勝109敗、防御率4.24。写真は90年7月撮影【時事通信社】