受賞が決まり記念撮影する、芥川賞の山下澄人さん(右)と直木賞の恩田陸さん=2017年1月19日、東京都千代田区【時事通信社】 第156回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が19日夕、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞は山下澄人さん(50)の「しんせかい」(「新潮」2016年7月号)、直木賞は恩田陸さん(52)の「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎)に決まった。 山下さんは4回目の候補での受賞。作品は、19歳の「山下スミト」が俳優や脚本家を育てる演劇塾で過ごした月日を描く。カリスマ的な「【先生】」や塾生らとの葛藤が、雪深い地の情景に乗せ、虚実の間で語られる。 恩田さんは6回目の候補で栄冠をつかんだ。作品の舞台は国際ピアノコンクール。養蜂一家に育った野生児、かつての天才少女、妻子持ちサラリーマン、名門音楽院生らが予選、本選を経て頂点を目指す青春群像劇だ。
2022.01.28
人物・歴史
【芥川賞・直木賞】受賞作家 (32/105)
受賞が決まり記念撮影する、芥川賞の山下澄人さん(右)と直木賞の恩田陸さん=2017年1月19日、東京都千代田区【時事通信社】 第156回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が19日夕、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞は山下澄人さん(50)の「しんせかい」(「新潮」2016年7月号)、直木賞は恩田陸さん(52)の「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎)に決まった。 山下さんは4回目の候補での受賞。作品は、19歳の「山下スミト」が俳優や脚本家を育てる演劇塾で過ごした月日を描く。カリスマ的な「【先生】」や塾生らとの葛藤が、雪深い地の情景に乗せ、虚実の間で語られる。 恩田さんは6回目の候補で栄冠をつかんだ。作品の舞台は国際ピアノコンクール。養蜂一家に育った野生児、かつての天才少女、妻子持ちサラリーマン、名門音楽院生らが予選、本選を経て頂点を目指す青春群像劇だ。