【芥川賞・直木賞】受賞作家 (18/105)

第163回直木賞に「少年と犬」が選ばれ、インターネットを通じて記者会見する馳星周さん=2020年7月15日、東京都千代田区【時事通信社】 馳さんはデビュー作「不夜城」以来、7回目の候補で受賞を果たした。受賞作は、東日本大震災後に東北を離れ、九州へと旅を続ける犬が主人公。犬が行く先々で出会う、孤独を抱えた人々の生きざまを連作形式でつなぎ、人生の無常と無償の愛を描いた。 直木賞選考委員の宮部みゆきさんは「犬が擬人化されず、犬と出会う人間の側のストーリーがつづられていく。非常に優れた作品」と述べた。