第164回直木賞に「心淋(うらさび)し川」が選ばれ、記者会見する西條奈加さん=2021年1月20日午後、東京都千代田区【時事通信社】 直木賞に決まった西條奈加さん(56)は20日、東京都内で会見し、「連絡を受けるまではのんきに構えていた。今はただ緊張していて、幸せというよりは不安の方が大きい」と心境を打ち明けた。 受賞作は江戸の長屋を舞台に、社会の片隅で生きる人々を連作形式で描いた時代小説。「今回は思い切り地に足を着け、地面をはいずりもがきながら生きている人を書きたかった。シリアスで地味な作品が評価されてうれしい」と笑顔を見せた。 受賞作は江戸の長屋を舞台に、社会の片隅で生きる人々を連作形式で描いた時代小説。「今回は思い切り地に足を着け、地面をはいずりもがきながら生きている人を書きたかった。シリアスで地味な作品が評価されてうれしい」と笑顔を見せた。 「欠点がないところが欠点」という選考委員の言葉も。「小説はとがっている方がいい。バランスの良さは私の長所であり短所」。受賞を機に「違った一面を出したり、挑戦したりしていけたら」と抱負を語った。
2022.01.28
人物・歴史
【芥川賞・直木賞】受賞作家 (14/105)
第164回直木賞に「心淋(うらさび)し川」が選ばれ、記者会見する西條奈加さん=2021年1月20日午後、東京都千代田区【時事通信社】 直木賞に決まった西條奈加さん(56)は20日、東京都内で会見し、「連絡を受けるまではのんきに構えていた。今はただ緊張していて、幸せというよりは不安の方が大きい」と心境を打ち明けた。 受賞作は江戸の長屋を舞台に、社会の片隅で生きる人々を連作形式で描いた時代小説。「今回は思い切り地に足を着け、地面をはいずりもがきながら生きている人を書きたかった。シリアスで地味な作品が評価されてうれしい」と笑顔を見せた。 受賞作は江戸の長屋を舞台に、社会の片隅で生きる人々を連作形式で描いた時代小説。「今回は思い切り地に足を着け、地面をはいずりもがきながら生きている人を書きたかった。シリアスで地味な作品が評価されてうれしい」と笑顔を見せた。 「欠点がないところが欠点」という選考委員の言葉も。「小説はとがっている方がいい。バランスの良さは私の長所であり短所」。受賞を機に「違った一面を出したり、挑戦したりしていけたら」と抱負を語った。