【芥川賞・直木賞】受賞作家 (26/105)

直木賞に選ばれ、記者会見する島本理生さん=東京都内のホテル【時事通信社】 芥川賞にも4度のノミネート歴がある島本さんは、2度目の直木賞候補で受賞を果たした。作品は女性心理士が主人公のリーガルサスペンス。父親を刺殺した女子大生と面会を重ね、自身の過去や義弟との関係を見詰め直す主人公の姿を通じ、「#MeToo(私も)」運動にも通じる性暴力被害の闇をあぶり出す。 選考委員の北方謙三さんは「文章が非常に抑制が利き、行間がある。平明でありながら、激しいものが立ち上がってくる。抑制の中できちんと闇をまさぐり、深い所に手が届く作品」と評した。(2018年07月18日)