【芥川賞・直木賞】受賞作家 (22/105)

直木賞に選ばれ、記者会見する大島真寿美さん【時事通信社】 大島さんは候補2度目で受賞。作品は、江戸時代の浄瑠璃作者・近松半二の生涯を描いた時代小説。近松門左衛門に憧れて物書きを志し、虚実の渦の中から傑作「妹背山婦女庭訓」を生み出した「もう一人の近松」の姿を、義太夫節を思わせる独特の語りでつづった。 選考委員の桐野夏生さんは「柔らかな大阪弁の語り口が素晴らしい。読んでいるうちに“渦”に引き込まれていく。大島さんの実力のほどがうかがえる作品」と評した。(2019年07月17日)