2019.09.02 スポーツ

【男子テニス】錦織圭 (354/440)

イタリア国際の男子シングルス3回戦でバックハンドからリターンする錦織圭=ローマ【EPA=時事】 テニスのイタリア国際は18日、ローマで行われ、男子シングルス3回戦で世界ランキング9位の錦織圭(日清食品)は、昨年のリオデジャネイロ五輪銀メダルで、世界34位のフアンマルティン・デルポトロ(アルゼンチン)に6−7、3−6で敗れ、3年連続の8強はならなかった。  錦織は第1セットをタイブレークの末に奪われた。第2セットはデルポトロの強打に苦しみ、第4ゲームをブレークされて押し切られた。 積極的に強打を繰り出すデルポトロから、一度もリードを奪えないままの敗戦。「要所要所で自信を持てなかった。しないといけないことができなかった」。勝負どころは全て紙一重の差だったが、錦織は大事なポイントを十分に取れずに終わったことを悔しがった。 第1セットは5−6からサービスブレークに成功。ところがタイブレークに入ると、攻めの布石にするフォアがネットに引っ掛かって天を仰ぐ場面も。第2セットは不規則なバウンドにも苦しみ、第4ゲームで先にサービスダウン。その直後、デルポトロに強烈なサービスエースを決められてしまい、英語で「何なんだよ」と吐き捨てるようにつぶやいた。 2セットとも先手を許したことで息をつく暇もなく、攻め急いでミスをする場面もあった。 前週のマドリード・オープンを準々決勝で棄権する原因となった右手首の不安はほとんど見せなかっただけに、「物足りない部分が多い。もう少し質を上げないと全仏でも上にいけない」。自分への期待が大きかったのか、落胆ぶりを隠せなかった。(ローマ時事)(2017年05月18日)