2019.09.02 スポーツ

【男子テニス】錦織圭 (348/440)

ジュネーブ・オープンのシングルス準決勝でフォアハンドを放つ錦織圭。世界33位のミーシャ・ズベレフ(ドイツ)に4−6、6−3、3−6で敗れ、決勝進出はならなかった=スイス・ジュネーブ【EPA=時事】 相手のマッチポイント直前。プレー外でボールをコートの外に大きく飛ばした錦織は、珍しく主審から警告を受けた。得意とするラリー戦で格下に押され、イライラが爆発したか。最後は前に出てきたM・ズベレフに対応できず、暑さの中の2時間20分近い熱戦が終わった。 ネットプレーが得意の相手は、ベースラインからラリー戦を仕掛けてきた。初対戦の相手が予想外の戦術を繰り出し、「うまくプレーされた」と錦織。十分に対応できないまま先手を取られ、最終セット2−3で迎えた第6ゲームでは相手の勢いに押され、要所でショットのミスを重ねた。 全仏の開幕直前だが、クレーコートで不足する実戦感覚を取り戻すため急きょ出場。不安があった右手首の状態が悪化しなかったのは好材料だが、前日も世界62位に第1セットを奪われるなど、本調子に上げるまでにはいかなかった。 「少しずつ試合勘は良くなってきている。なるべくポジティブに考えて全仏に向かいたい」。自らを励ますように言った。(ジュネーブ時事)(2017年05月26日)