2019.09.02 スポーツ

【男子テニス】錦織圭 (351/440)

ジュネーブ・オープンのシングルス準々決勝でリターンショットを放つ錦織圭。世界62位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)に2−6、6−4、7−6で逆転勝ちし、4強入りした=スイス・ジュネーブ【EPA=時事】 世界62位のビッグサーバーに追い詰められながら4強入りし、「負けてもおかしくなかったけど、大事なところでいいプレーができた」と胸をなで下ろした。 203センチの長身から繰り出される相手のサーブは最速で230キロ近くに達した。リターンが得意な錦織でも序盤は防戦一方。第1セットは一度もブレークチャンスがないまま、あっさり落とした。 だが、試合の中で修正できるのが強み。第2セットはリターンの精度を高め、奪い返した。最終セットは4−5で迎えた第10ゲームでミスを重ねて追い込まれたが、マッチポイントを3連続でしのぎサービスゲームをキープ。ここから腕の振りが良くなり、勝負のタイブレークでは相手のわずかなミスを突いた。「半分負けたと思った」と明かしたように、最後は開き直って勝利につなげた。 28日に全仏オープンが開幕。2時間半の激戦で勝ち進み消耗が心配されるが、今大会への出場を決めた時点で織り込み済み。「ああいう(窮地の)場面を乗り切ることは経験値として大きい。こういう試合を勝つことで、少しずつ自信がつけばいい」とプラスに考える。クレーコートで好感触を得られれば、多少の犠牲はいとわない。(2017年05月25日)