2019.09.02 スポーツ

【男子テニス】錦織圭 (319/440)

テニスの全仏オープン男子シングルス4回戦に勝ち、喜ぶ錦織圭。世界37位のフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)に0−6、6−4、6−4、6−0で逆転勝ちし、2年ぶりにベスト8に進出した。 準々決勝では世界1位のアンディ・マリー(英国)と対戦し、1931年、33年の佐藤次郎に並ぶ日本勢過去最高の4強を目指す。これで四大大会のシングルスで7度目の8強入りとなり、佐藤を抜いて日本勢で単独最多となった=パリ【AFP=時事】 苦しみながらも戦い抜き、見事な逆転勝ち。錦織は「徐々にプレーが良くなっていった。勝ててうれしい」。どこか温かさの混じった観客の拍手に、手を挙げて応えた。 クレーコートを得意とする元世界7位のベテラン、ベルダスコは、錦織にとって今大会最初のヤマ場。しかし第1セットは明らかに動きが悪く、ストロークに力強さがなかった。0−6で落とすと重い足取りでベンチに戻った。 だが、第2セット以降は錦織らしい粘りが戻った。ショットを前後左右に打ち分けて相手のミスを誘い、このセットを奪い返すと、第3セットはストロークの打ち合いでベルダスコを圧倒した。第4セットは途中でトレーナーを呼んで薬をのみながら、終盤に見応えのあるラリーから鮮やかなバックハンドのクロスを打ち抜いた姿には、トップ選手の執念が見えた。 今大会は本調子とは程遠く、ぎりぎりの戦いを強いられながら白星を四つ重ねた。体力面の心配は拭えないが、次は自身初の4強入りを懸け、世界1位のマリーとぶつかる。「間違いなくタフな試合になる」と闘志を燃やした。(パリ時事)(2017年06月05日)