2019.09.02 スポーツ

【男子テニス】錦織圭 (353/440)

ジュネーブ・オープンの初戦の2回戦でストレート勝ちし、観客の声援に応える錦織圭。世界88位のミハイル・ククシキン(カザフスタン)を6−4、6−3のストレートで下して準々決勝に進んだ=スイス・ジュネーブ【EPA=時事】 最後は狙い澄ましたフォアの強打で、サイドライン際を打ち抜いた。初出場の大会で好発進し、錦織は「物足りないところはあるけど、フォアがいい感じだった」と自分のプレーに及第点を与えた。 要所で地力の差を示した。球がよく弾むコートに苦労し、序盤はリターンがうまく決まらない。ストロークもやや乱れ、4−4の第1セット第9ゲームでは先にククシキンにブレークポイントを握られた。ただ、ここは第1サーブの精度を高めてキープし、直後に相手サービスを破ってセットを先取。これで波に乗ると、第2セットは第2ゲームをブレークし、その後は隙を見せなかった。 今大会は、クレーコートで行われる全仏オープンに向けた最終調整の場でもある。今季は右手首痛の影響もあり、クレーでは2大会で計4試合しかこなせていなかった。そのため、異例となる四大大会前週のツアー出場を急きょ決めた。 全仏は今大会の決勝翌日の28日に開幕する。クレーコートで自信をつかみたい一方で、手首の状態を含めて体力面のリスクもある。本人もそこは承知の上で「ここで(体力を)使い果たしたくはない」と葛藤ものぞかせた。(ジュネーブ時事)(2017年05月24日)