北朝鮮の軍事力 (205/288)

中距離弾道ミサイル「火星12」の発射訓練。2017年9月16日、朝鮮中央通信が報じた【朝鮮通信=時事】 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は16日、平壌から15日に東に向けて発射した弾道ミサイルに関し、中距離弾道ミサイル「火星12」の発射訓練が実施され、金正恩朝鮮労働党委員長が現地指導したと伝えた。金委員長は訓練の「成功」を高く評価し、「『火星12』の戦力化が実現した」と述べるとともに、核戦力の完成について「今はその終着点にほぼ達した」と主張した。「核弾頭の実戦配備」にも言及し、軍事的選択肢を示唆するトランプ米政権を強くけん制した。 同通信によれば、訓練は「われわれへの軍事力使用を叫んでいる米国の好戦性」を抑え込み、迅速かつ強力な軍事的対応で対抗するため、攻撃と反撃作戦遂行能力をさらに強化し、核弾頭の取り扱い手続きを点検する目的で行われたとしている。 ミサイルは予定された軌道に沿って飛行し、北海道上空を通過、太平洋上に設定された目標水域に「正確に着弾した」という。ミサイルの最高高度は約800キロに達し、飛行距離は約3700キロと推定されている。