北極フォトアルバム〜海洋、気象、生態系 (52/96)

【民間旅客機を利用した温室効果ガス観測:シベリア上空】 旅客機が巡航高度(上空1万〜1万2000メートル)に到達し、シートベルト着用サインが消えた後に、コックピット内で大気採取装置を設置する。コックピットで大気採取を行う理由は、コックピットの空調噴き出し口から、機内の空気と混合していない機外の空気が排出されているからである。1回の大気採取に必要な器具はポンプ、配管、大気採取用の金属フラスコ12本。旅行で搭乗する場合とは全く異なるものを手荷物として機内に持ち込む。写真の足元にあるのが手動ポンプ、太ももの上に乗っているのが金属フラスコ。(気象研究所・坪井一寛/2016年8月1日撮影)[国立極地研究所提供](注)日本航空の特別な許可の下、安全を確保した上で撮影 【時事通信社】