【2021年】時事通信社が選ぶ10大ニュース特集 (7/20)
【国内7位】真鍋淑郎さんにノーベル物理学賞 2021年のノーベル物理学賞は、コンピューターを使った地球温暖化などの予測手法を確立した米プリンストン大の真鍋淑郎上席研究員(90)が受賞した。日本人のノーベル賞受賞は19年に吉野彰・旭化成名誉フェローが化学賞を受賞して以来で、米国籍取得者を含め28人目となった。 真鍋氏は愛媛県出身。1958年に渡米し、米海洋大気局などで研究を続け、75年に米国籍を取得した。60年代から、さまざまな要素が複雑に絡み合う気候変動について、コンピューター上でシミュレーションを可能にする「気候モデル」の基礎を確立。大気中の二酸化炭素の濃度上昇が、温暖化につながることを示した。研究成果は国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が90年に公表した第1次評価報告書にも引用された。 写真は、駐米スウェーデン大使(右)からノーベル物理学賞のメダルを授与される米プリンストン大の真鍋淑郎上席研究員=12月6日、ワシントン 【AFP時事】