【2021年】時事通信社が選ぶ10大ニュース特集 (10/20)
【国内10位】みずほ銀でシステム障害相次ぐ みずほフィナンシャルグループ(FG)傘下のみずほ銀行で2月、現金自動預払機(ATM)にキャッシュカードや預金通帳5244件が取り込まれるシステム障害が発生した。同行では9月末までに計8回も障害を引き起こし、顧客は多大な不便を強いられた。 金融庁は9月と11月の2度にわたり、みずほFGと銀行に対し業務改善命令を出し、「日本の決済システムに対する信頼性を損ねた」と厳しく批判。9月末の障害時対応をめぐっては、外為法が定める送金時の確認手続きを怠ったとして、財務省も是正措置を命じた。一連の障害を受け、FGの会長と社長、銀行頭取の3トップが来年4月にそろって退任する異例の事態となった。みずほには経営陣刷新で、再発防止と企業改革を成し遂げられるかが問われる。 写真は、金融庁から業務改善命令を受け、記者会見の冒頭、頭を下げるみずほフィナンシャルグループの坂井辰史社長(中央左)、みずほ銀行の藤原弘治頭取(同右)ら=11月26日午後、東京都千代田区 【時事通信社】