【2021年】時事通信社が選ぶ10大ニュース特集 (13/20)
【海外3位】米大統領にバイデン氏就任 トランプ前政権下で社会の分断が加速した米国の結束や、新型コロナウイルス禍の克服を訴え、大統領選に勝利した民主党のジョー・バイデン氏が1月20日、第46代大統領に就任した。就任初日から地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」復帰や世界保健機関(WHO)脱退取り下げに動きだし、トランプ前大統領の「米国第一主義」から国際協調路線に転換する姿勢を鮮明にした。 しかし、国内では新型コロナのワクチン接種率が低迷し、流行収束が依然見通せていない。さらに物価上昇や民主党内の対立に伴う看板政策の予算交渉紛糾から政権の支持率は低下した。自身の「信任投票」になる来年の中間選挙は苦戦が予想されており、大統領として歴代最高齢79歳のバイデン氏の政権運営は厳しさを増している。 写真は、米大統領就任を宣誓するジョー・バイデン氏=1月20日、ワシントン 【EPA時事】