宇宙の神秘 コズミックフォト (18/215)

宇宙望遠鏡を搭載する探査機「ケプラー」のイメージ図=2009年3月、NASA提供【AFP時事】 米航空宇宙局(NASA)は30日、太陽系外の惑星観測に当たってきた宇宙望遠鏡を搭載する探査機「ケプラー」の退役を発表した。観測に必要な燃料がなくなったため、9年半にわたる任務に幕を閉じた。 ケプラーは2009年3月に打ち上げられ、搭載する望遠鏡と恒星の間を惑星が横切る際の光の変化を観測する手法で、これまでに2600個以上の太陽系外惑星を発見した。ロイター通信によると、これは最近20年間に確認された太陽系外惑星の約7割に当たる。 13年に姿勢制御装置の故障に見舞われた後も、観測を継続。生命の存在に適するとされる地球型惑星が太陽系外に多数あることが、観測結果から判明した。2週間前に燃料が底を突いた。観測データなどは、すべて地球に送信された。 米メディアによれば、NASAエームズ研究センターの担当者は電話記者会見で「(退役は)悲しい出来事かもしれないが、この素晴らしい探査機の仕事ぶりからすれば、決して不幸ではない。(3年半だった)当初目標の2倍以上も飛んだのだから」と語った。(2018年10月31日)