宇宙の神秘 コズミックフォト (2/215)

「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」が撮影した天体画像=米航空宇宙局が公開【AFP時事】 米航空宇宙局(NASA)は12日、「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)」が撮影した複数の天体画像を公開した。11日に発表した約46億年前の銀河団「SMACS0723」に続く、JWSTが捉えた一連の宇宙の姿で、NASAは「ウェッブ望遠鏡の活動の正式な始まりだ」と表明した。 公開された画像は、南十字星に近いほ(帆)座の方向にある「南のリング星雲」、ペガスス座の方向に位置する銀河群「ステファンの五つ子」、地球から約7600光年離れ銀河系最大級の連星「りゅうこつ座エータ星」が位置する「イータカリーナ星雲」など。 NASAのほか、欧州宇宙機関(ESA)、カナダ宇宙庁、米国の宇宙望遠鏡科学研究所の代表で構成する委員会が撮影対象を厳選した。過去にも別の宇宙望遠鏡で観測されたことがあるが、JWSTの撮影でより鮮明な画像となった。 昨年12月に打ち上げられ、約半年をかけて機器の点検などを繰り返した後、JWSTは一連の画像の撮影に成功した。異なる赤外線で撮影したものを合成しており、1990年に打ち上げられたハッブル望遠鏡を上回る解像度を誇る。 今後、宇宙誕生に続く最初の銀河や、太陽系以外の惑星に生命の存在を可能にする環境があるかなどを調べる。138億年前に誕生したとされる宇宙の初期の様子の解明に挑む。(2022年07月12日)