宇宙の神秘 コズミックフォト (17/215)

惑星「ケレス(セレス)」に近づく無人探査機「ドーン」の想像図=米航空宇宙局(NASA)提供【AFP時事】 米航空宇宙局(NASA)は1日、火星と木星の間に広がる小惑星帯を調査してきた無人探査機「ドーン」の任務終了を発表した。10月31日に探査機からのデータ送信が停止。搭載機器の方向調整の燃料が尽き、地球にデータを送信するアンテナや、太陽光パネルを動かせなくなったと判断された。 ドーンは2007年9月に打ち上げられ、11年7月に小惑星「ベスタ」付近に到達。15年3月には準惑星「ケレス(セレス)」を周回する軌道に入った。探査機が準惑星の周回軌道に入ったのは初めてだったという。 ケレスやベスタは、木星の重力の影響で惑星に成長し損ねたと考えられている。NASA幹部は声明で「ドーンが送信してきた驚くべき画像やデータは、太陽系の成り立ちや進化を理解する上で不可欠だった」と意義を強調した。(2018年11月02日)