2022.06.02 その他

世界のオークション (60/155)

スペインの巨匠ピカソの代表作「アルジェの女たち(バージョンO)」(1955年)が2015年5月11日、ニューヨークで競売商クリスティーズのオークションに掛けられ、手数料込みで1億7936万5000ドル(約215億円)で落札された。個人間売買を除いた美術品の落札額としては史上最高。落札者は明らかにされていない。 これまでの最高額は2013年11月に落札されたフランシス・ベーコンの「ルシアン・フロイドの3習作」で、1億4240万5000ドルだった。「アルジェの女たち」はもともと、19世紀のフランス・ロマン派の画家ドラクロワの作品。これに感化されたピカソが1954年から55年にかけ、同名の絵を15枚、連作として描いた。落札されたのはその最後の作品で、「ゲルニカ」や「アビニョンの娘たち」などと並びピカソの最高傑作と評される。 【時事通信社】