ロンバルディア・トロフィーの男子ショートプログラム(SP)の演技を終えて得点を確認し、笑顔を見せる宇野昌磨(右)=イタリア・ベルガモ【時事通信社】 メダルを狙う平昌五輪を控えるシーズンの初戦。宇野はビバルディ作曲「四季」の「冬」に乗せたショートプログラム(SP)について、演技を通した練習が足りていないと感じていた。 それでもいざリンクに立てば、不安が瞬く間に消える好演技を披露。冒頭の4回転フリップこそ着氷でわずかに上半身がぶれたものの、躍動感を失わなかった。後半はSPでは異例と言える4回転−3回転の連続トーループをきれいに決め、高い出来栄え点を引き出した。 プレッシャーがさほど大きくない大会とはいえ、いきなり自己ベストの104.87点。本人は「妥当というか、思い描いた点数と全く同じ」と平然と言い、「ジャンプを一つオーバーターンしても100点は超える。点数も内容もまだまだ足りないところはある」と解説も。SPで100点を上回ることは、宇野にとって最低条件になりつつある。 フリーでは、自身にとって4種類目の4回転となるサルコーに挑む予定。「あまり高望みはしないが、悔いが残らない演技をしたい」。来年2月の五輪で目標を達成するため、収穫の多い大会にしようと思っている。(ベルガモ時事)(2017年09月14日)