2019.05.13 その他

新元号は令和 (53/82)

発表された新元号「令和」=2019年4月1日、首相官邸【時事通信社】 新しい元号「令和」は、「万葉集」の和歌から採用された。政府は漢文学、国文学、日本史学、東洋史学の専門家に元号案を依頼。これまでは中国古典から選ばれていたが、今回初めて国文学が出典となった。また、「令」の字も初めて使われた。 万葉集は770年ごろ成立。計20巻に約4500首の和歌を収録しており、編者は大伴家持とされる。令和は、梅の花の歌の一部「初春令月 気淑風和」から取ったという。 1933年に刊行された「日本年号大観」(森本角蔵氏)などによると、これまで採用された元号のうち、最も使われた回数が多いのは「書経」の36回。元号はすべて中国古典から選ばれていた。 今回、「令」の字が初めて使われたことで、昭和の「昭」、平成の「成」に次いで、新出漢字を含む元号が三つ続いたことになる。過去の同様の事例をたどると、平安時代中期まで1100年余りさかのぼる必要がある。