2022.02.07 スポーツ

【スピードスケート】小平奈緒〔北京五輪〕 (189/266)

国内開幕戦、全日本距離別の女子500メートル表彰式でメダルを手に笑顔を見せる優勝の小平奈緒(中央)、2位の郷亜里砂(左)、3位の辻麻希=長野・エムウエーブ【時事通信社】 昨季、小平は国内外の女子500メートルで15戦全勝の完璧な成績を残した。そして、いよいよ平昌五輪シーズンの幕が上がった。高速リンクではない長野でどう滑り、どれほどのタイムをマークするのか。期待が高まる中、この種目の初戦を迎えた。 スタートダッシュが得意な辻に食らいつき、バックストレートで力強く氷を押してぐいぐいと前へ。アウトスタートのため急になる第2カーブも、スピードに乗りながら滑らかに抜けた。 滑り終え、電光掲示板を見上げて大きく息を吐いた。自身が持つ国内最高記録を0秒14更新する37秒25。「まず1戦、無事に終わったかなという感じ」。好記録にも、あくまで冷静だった。 自己評価は「昔の自分と比べたらいい方だけど、今年の自分として見ればまだ改善できる」と厳しい。オフの練習を含め、この1年で大きく飛躍できたという自負があるからだろう。海外のレースで外国勢が昨季よりもタイムを伸ばしていることも分かっている。 「徐々にアクセルを踏んでいきたい。自分の限界を超えるような滑りができれば」と視線を先へ送る。来年2月の五輪で、金メダルを手中に収められるか。来月のW杯から本格的な戦いが始まる(2017年10月21日)