2023.08.23 スポーツ

【野球】1980年代 「夏の球児」 (8/43)

名古屋電気(愛知) 工藤公康投手〔1〕  強豪ひしめく激戦区・愛知ゆえ、甲子園大会の出場は第63回大会の1度きり。だがそのひと夏で、見る者に今も鮮烈な印象を残す投球をした。初戦の長崎西戦でノーヒットノーラン。続く北陽(大阪)戦で延長12回の激闘…。切れのいい速球、多彩な変化球、そして高校生とは思えぬ心憎いまでの制球力があった。その左手を離れたボールは、バットをスルリとかわしてミットに吸い込まれた。白球に、魂が与えられたかのようだった。(1981年08月撮影) 【時事通信社】