ロシア軍ウクライナ侵攻 (93/716)

ウクライナのゼレンスキー大統領=2023年07月29日、ウクライナ・ドネツク州バフムト近郊[大統領府提供]【AFP時事】 ウクライナ軍は11日も反転攻勢を継続し、南部戦線で前進した。米シンクタンク戦争研究所は、ウクライナ軍が南部ザポロジエ州ロボティネの郊外まで進軍したと指摘。ロボティネを占領するロシア軍に再配置を迫っているとし、「戦術的に重要な前進だ」と分析した。 ロボティネは南部の要衝トクマクの北方約30キロに位置する集落。SNSに投稿された動画や画像に基づき、ウクライナ軍がロボティネにすでに入ったという見方もある。 一方、ゼレンスキー氏は11日の国民向け演説で、国内各地域の徴兵責任者の解任を公表した。徴兵に関連して賄賂を受け取っていたことが判明したためで、「戦時下の賄賂の収受が反逆に相当すると理解している者が(徴兵制度を)担うべきだ」と強調した。 ゼレンスキー氏によると、33人が汚職で刑事責任を問われる見通し。後任には、戦場での経験があり、情報機関の審査を通過した人物を選ぶ意向を示した。 ゼレンスキー氏は2019年の大統領選で汚職撲滅を掲げて当選した。ウクライナが加盟を目指す欧州連合(EU)などからも、汚職対策を強く求められている。