「パパ活」指示、たびたび暴行か=交際相手の男、傷害容疑で再逮捕―広尾の25歳女性死亡・警視庁
東京都渋谷区のマンションで8月、会社員女性=当時(25)=が暴行され死亡した事件で、交際相手で自称・個人投資家の増田遼太郎容疑者(26)=傷害致死罪で起訴=が、投資資金などを賄うため、女性にデートの見返りに男性から金品を受け取る「パパ活」をするよう指示していたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。
警視庁は同日までに傷害容疑で増田容疑者を再逮捕した。女性にたびたび暴行していたとみて詳しく調べる。
捜査関係者によると、増田容疑者は女性に何度も暴力を振るい、投資資金や生活費のため、パパ活などをするよう指示していた。
女性は人材派遣会社で働くなどして金を稼ぎ、同容疑者に渡していたとみられる。日記には「遼太郎の言うことには絶対に従わなければいけない」と書かれていた。
2人は2021年12月ごろに交際を始め、同居するようになった。同容疑者は会社員だったが、23年8月に退職し、投資で生計を立てるようになった。
再逮捕容疑は今年7月末~8月中旬、渋谷区広尾の自宅マンションで女性に複数回、暴行を加え、顔と唇に1週間のけがをさせた疑い。「はっきり覚えていないが暴力を振るったことはある」と話しているという。
女性のスマートフォンには顔が腫れ、歯が欠けるなどした複数の画像が残されていた。
女性は8月30日、部屋で倒れているのが見つかった。顔や体に複数のあざがあり、死因は外傷性ショックだった。
増田容疑者は翌31日に逮捕され、「部屋の温度を巡って口論になり、顔をたたいた」などと供述した。2カ月間の鑑定留置を経て、今月19日に起訴された。
[時事通信社]
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