ロシア軍ウクライナ侵攻 (313/716)

死刑執行人の頭巾と縄が取り付けられたロシア皇帝エカテリーナ2世の銅像=2022年11月2日、ウクライナ・オデッサ【AFP時事】 黒海に面するウクライナ南部の港湾都市オデッサで、ロシア皇帝エカテリーナ2世(1729〜96年)の銅像の扱いを巡る「電子投票」が実施された。トゥルハノフ市長は5日、撤去に賛成が多数だったと発表した。ウクライナのゼレンスキー大統領も8月、撤去を提案しており、市議会が今回の電子投票の結果を受けて正式に決める見通し。 エカテリーナ2世は18世紀、露土戦争に勝利してこの地を占領、「黒海の真珠」と呼ばれるオデッサの礎を築いた。この時代の版図拡大は、ロシアのプーチン大統領がウクライナ東・南部を「固有の領土」と呼ぶ根拠となっている。 ウクライナ侵攻後、反ロシア感情の高まりに伴い、銅像はペンキや落書きの被害を受けた。11月に入ってからは、頭巾をかぶせられるなど死刑執行人の格好をさせられた。全土の民間人を標的にしたロシア軍の攻撃に強く抗議する意味合いがある。