ロシア軍ウクライナ侵攻 (203/716)

ウクライナ南部ヘルソン州の作戦司令部でイコン(聖像画)を贈呈するロシアのプーチン大統領[ロシア大統領府が2023年4月18日提供した映像より]【AFP時事】 ロシア大統領府が18日に映像を公表したプーチン大統領のウクライナ占領地訪問について、ペスコフ大統領報道官は「前日(17日)」に訪れたと主張したが、独立系メディアは東方正教の復活祭(イースター)の16日より前の「事前収録」だった可能性を指摘した。映像は当初、プーチン氏がキリスト教の祝祭を「未来形」で呼んでいたが、報道を受けて音声が修正された。 南部ヘルソン州と東部ルガンスク州を視察したとされる映像で、プーチン氏は勝利のお守りといわれるイコンを作戦司令部に贈呈。この際に「もうすぐ(16日の)復活祭だから」と述べていたが、しばらくして音声が差し替えられ「もうすぐ」という一言だけ消された。国営テレビのニュースでは、無音部分に雑音を重ね合わせ、巧妙に隠蔽(いんぺい)した。 記者団の指摘に対し、ペスコフ氏は「復活祭は40日間祝う」と主張。未来形でも不自然ではないと強弁した。ただ、音声を修正した理由については説明しなかった。