韓国の空軍力 (10/12)
ボーイング737AEW&C F15K戦闘機を引き連れて、韓国中部の天安市上空を飛行する韓国空軍のボーイング737AEW&C早期警戒管制機。ボーイング737−700をベースに、板状の多機能電子走査アレー(MESA)レーダーを背中に背負った形で装備し、空中と海上の目標捜索を同時に行えるほか、敵味方識別機能、電子戦機能も持ち、敵機、敵艦を遠方から捉える早期警戒管制だけでなく、電波情報から敵情を把握する電子諜報(ちょうほう)任務を行うことができる。韓国空軍は2011年以降4機を導入し、北へのにらみを利かせている。 機体は全長35.7メートル、全幅35.8メートル、CFMインターナショナル社製CFM56−7ターボファンエンジン2基を搭載し、時速700キロの巡航速度で約9時間の滞空能力がある。搭載しているMESAレーダーは360度走査が可能で視程は370キロ以上、敵味方識別能力は556キロ以上で、3000の目標を探知できる。コックピットはデジタル化され、機長と副操縦士の2人で運用、機体前部のキャビンにミッションクルー6〜10人が乗り組む。(2015年12月30日) 【EPA時事】