TA50ゴールデンイーグル 韓国空軍は、高等練習機T50を戦術機に転用することを前提に開発し、2011年に兵器運用能力を持つ戦術練習機TA50を調達することを決めた。T50の機体フレームに、火器管制用のイスラエル製のEL/M2032レーダーを装備、主翼や機体のハードポイントにパイロンを設置した上で、20ミリ機関砲、AIM9空対空ミサイル、AGM65マーベリック空対地ミサイル、ハイドラ70ロケット弾ポッドなどを搭載する。 TA50の原型であるT50は機体サイズが小さめのところにタンデム複座のコックピットを詰め込んだため、内部の容積に余裕がなく、大型の火器管制システムを積載することができない。TA50が搭載したEL/M2032レーダーはアンテナを含めても重量100キロ程度と小型軽量だが、対空モードで約150キロの目標探知能力を有するほか、対地モードは約150キロの範囲で地形の高解像度画像を提供できるとされている。ただ、TA50は戦闘機用の大出力エンジンを装備しているため機体単価が高く、当初は20機しか調達できなかった。20年に改良型のブロック2を20機調達することが決まり、戦術訓練の規模を拡大するめどがついた。(2012年06月26日) 【EPA時事】

韓国の空軍力