T50ゴールデンイーグル 韓国航空宇宙産業(KAI)が米防衛・航空大手ロッキード・マーティン社の技術協力を得て開発した超音速高等練習機で、初号機は2002年8月に初飛行した。機体はF16をベースにしたが、エンジンの空気取り入れ口は両主翼の付け根に2分割して配置されており、機首の下部に大きな空気取り入れ口を備えたF16とは印象が大きく変わっている。エンジンはF/A18戦闘攻撃機が搭載しているものと同系列の米ゼネラル・エレクトリック社製F404GE102アフターバーナー付きターボファンを搭載、最大速力はマッハ1.5に達する。エンジンも国内でライセンス生産されており、韓国初の国産超音速機となった。 T50は計器をデジタル表示するグラスコックピットを採用し、高視野角のヘッドアップディスプレーを備えている。全長13.1メートル、全幅9.5メートルの機体サイズは、ベースとなったF16より一回り小さい。韓国空軍は超音速戦闘機のパイロットを養成する高等訓練と戦闘機前段階訓練用の機体として50機、アクロバットチーム「ブラックイーグル」の使用機として10機を導入した。また、輸出にも成功しており、インドネシア、フィリピン、イラク、タイの空軍が練習機に採用している。(2015年11月15日) 【EPA時事】

韓国の空軍力