F16Cファイティングファルコン 韓国西部クンサン基地から離陸する韓国空軍のF16C戦闘機。韓国は空軍力増強のためF16戦闘機の導入について1981年に米国と合意し、86年から単座型F16Cを20機、複座型F16Dは10機の引き渡しを受けた。さらに94年からはF16Cを80機、F16Dを40機調達し、これらのうち36機を韓国国内でノックダウン生産(渡されたパーツを組み立て機体を製造すること)、72機をライセンス生産、2000年には20機をライセンス生産することが決まり、04年までに全機が韓国空軍に引き渡された。 F16は、量産機に段階的改良を加えるブロック生産方式が取られており、韓国空軍が調達した機体も生産時期に応じたブロックのものが引き渡されている。最初に調達した30機はプラット・アンド・ホイットニー社製F100PW220を装備するブロック32、最後の20機はエンジンをパワーアップし、アビオニクスや火器管制システムを高度化したブロック52になった。いずれの機体も対空、対地の攻撃能力を有し、韓国空軍の事実上の主力機となっている。機体のサイズはF16Cで全長15.2メートル、全幅10メートル。(2014年11月20日) 【EPA時事】

韓国の空軍力